
世界だけでなく日本の企業もクラウドサービスの普及に力を入れていますが、さまざまあるクラウドサービスの中でもawsが特に人気があります。その理由についてはいろいろありますが、初期費用が安いことなどが挙げられるでしょう。
この記事ではそのあたりの詳細や、awsそのものについて広く紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
awsとは?

awsとはそもそもインターネット通販のAmazonが提供しているクラウドサービスのことであり、Amazon Web Serviceの略称です。クラウドサービスを提供する会社はたくさんありますが、現在数あるクラウドコンピューティング業界の中でシェア率3割を占め、トップシェアを誇るのはAWSです。
そして、近年ますますそのシェア率を高めています。実はAmazonの利益の半分以上はこのawsによるものです。このことは意外にも知られていません。通販の手数料で儲かっていると思っていた人も少なくないのではないでしょうか。
ちなみに、クラウドサービスはパブリッククラウドとプライベートクラウドの2つに分かれます。前者はクラウドをみんなで共有するもので、後者は特定企業のためにインフラを構築するサービスのことです。awsが提供しているものはすべてパブリッククラウドです。
awsを運用するメリットとは?
awsはこれほど人気がありますが、その理由としてはAWSならではのメリットがあるからです。1つは管理する負担が小さいということです。情報インフラを作った後はその管理が大切になります。どうしてもハードウェアで構成されている関係上、あるとき何かしらの障害が発生する可能性があるでしょう。
awsを運用していると、ハードウェア機器に何かしらのトラブルが発生する可能性を発見したら、awsからメールで通知がくるようになっています。また、障害が実際に発生したときにも知らせてくれます。常にawsが監視してくれているので、自分で管理する負担が軽減されるというわけです。
また、awsの運用をオートメーション化することもできます。awsは様々なサービスを提供していますが、それらを組み合わせることで自動運用が可能になるのです。たとえば、AWS CLIやAWS SYSTEM MANAGERなどを組み合わせると、Ec2を停止したり、AMIイメージを取得したりすることが自動的にできるようになります。
他にも、データセンターが世界中にあって震災などが起こったときのリスク分散ができることや、初期費用が安くて低コストで運用することができることなども挙げられるでしょう。他にも、awsはサービスを提供してから10年以上が経過していますので、その実績と蓄積されたノウハウは非常に信頼することができるものです。
取り扱っているサービスの種類も豊富です。
awsにはメンテナンス日がある
awsには定期的なメンテナンス日というものが設けられています。メンテナンスというのはサービスのアップデートのことであり、システムを常に最善の状態で使うことができるように設けられていますが、その実施中はシステムは停止します。
一見すると不便さを感じさせるかもしれませんが、そうではありません。なぜなら回避方法があるからです。それがリスケジューリングというものです。これによってメンテナンス日を希望日時に設定することができるのです。
たとえば、企業が休日のときにメンテナンス日を再設定すると企業活動になんらの問題も生じさせません。個人で使用している場合も、都合の良い日に再設定すればいいわけです。
awsが提供しているサービス
awsは100種類以上ものサービスを提供しています。たとえば、代表的なものとしては、Amazon Cloud9があります。これはWEBサイトの開発環境を構築することができるようになる開発者用のサービスです。
主要言語にほぼ対応していて使いやすいです。また、Amazon RDSというものもあります。これはクラウドの中にデータベースを作ることができるものです。さらに、Amazon S3はとても有名なストレージサービスです。
容量が無制限であり、料金も安価になっています。バックアップ用としてもとても有用です。ちなみに、awsが提供しているサービスを大きく分けると2つになります。すなわち、インフラストラクチャーサービスとプラットフォームサービスです。
前者はストレージやデータベースに関するものです。これはオンラインストレージのことであり、容量がとても豊富で非常に使いやすくなっています。後者は管理ツールや開発者用ツールに関するもの全般です。
awsの運用にあたっての注意するべき点
awsを運用するときに注意するべき点もあります。1つはAWSができることを理解することです。たとえば、awsを運用したときにやってくれることはあくまでもインフラ部分のみとなります。awsのセキュリティの対象はあくまでもクラウドサーバーのハードウェアです。
そのため、OSやアプリケーションといったAWSのインフラの上に構築している部分は利用者自身が運用しないといけません。たとえば、常にファイアーウォールが適用された状態にキープしておくことや、バックアップをすることなどです。
また、悪意ある攻撃性を持ったアクセスに対してはAmazon GuardDutyを利用することがおすすめです。自社のホームページを一般公開している場合はいろいろな人がアクセスします。その中には悪意を持ってアクセスしようとする人も残念ながらいます。
その攻撃に対抗するには監視機能サービスを利用することがもっとも効果的です。
Amazon GuardDutyは非常に優れている機能がありますので、awsを運用するときにはほぼ必須といってもいいでしょう。さらに、awsには100種類以上ものクラウドサービスがありますので、自社の運用にとって必要なものだけを使いましょう。
不要なものも取り入れてしまうと、当たり前ではありますが、どんどん費用が高くなっていきます。他にも、セキュリティ設定でパスワードによる認証だけでなく公開鍵認証を設定することや、アクセスキーを不必要に使いまわさないことです。
こうして悪意あるアクセスから身を守ることができるようになります。
事前に把握しておくことが大切です
awsを導入している企業が年々増加していて、日本での普及率は6割近くになっています。
まだawsを運用していない企業や、これから検討しようとしている企業はawsには何ができるのか、そのようなメリットとデメリットがあるのかきちんと理解することが大切です。注意点も数多くありますので、失敗のないように調べてから正しく運用しましょう。
参考元|AWS監視・運用 マネージドクラウド | CloudCREW | GMOクラウド株式会社https://managed.gmocloud.com/managed